こんな日常が尊くて [ツクールフェス作品プレイ記録]
プレイ時間は10時間ほどでした。
おとうさんにお使いを頼まれた女の子の物語。
様々なミニゲームありの大アドベンチャーです!
ミニゲームはちょっと難しめです。
連続でクリアしないと最初からやり直しのものもあったりしますが、
Xボタンを駆使したり、写真を撮ったりという
奥の手も一応あるので、なんとかなる難しさではありました。
マップチップ含め演出のレベルはまさに職人芸です!
特に自作タイトル画面はスゴ過ぎて、
「いや、ちょっと待って」と思わずツッコんでしまいましたね!
プレイしていて感情が揺さぶられるシーンが次々と。
前半はかなり笑いが多かったですが、
薄々予感していた衝撃的な展開に息を飲んだし、
後半もほっこりしたり、切ない気持ちにさせられたり、
一緒に歌っちゃってみたりするシーンも。
終盤からはもう「うわああああああああああ!!」で、
クリア後は、完全にハートブレイクでした。
お話で、しばらく何も考えられなくなったのは久しぶりの経験でした。
笑いのセンスのある方はシリアスも巧いと個人的に思ってるんですが、
この作者さんもまさにそうだと言えます!
世界観の構築といい、頭もめちゃくちゃ良いんだろうなぁ。
☆５！
明るい歴史を紡ぐ者たち [ツクールフェス作品プレイ記録]
(自主コン2021長編部門参加作品)
プレイ時間は10時間ほどでした。
国王に拾われ、王女と王子とともに育った少年の物語。
1つの大陸を舞台にした戦闘なしの長編物語作品です!
戦闘が無いだけで、あとは本当に王道の長編RPGです。
主人公を操作してそれぞれの場所に向かえば
自動的に会話シーンが始まってくれます。
シーンが続いていくところではセーブ画面も挟まるので
少しずつプレイしたい人に親切なシステムです!
登場したキャラクターについて簡単にまとめて見られる
場所もあり確認したくなった時にも安心です。
全ての登場人物に年齢だけじゃなくて身長や誕生日や血液型、
クリア後にはミニエピソードの紹介も見ることができて
作者さんのキャラクターへの愛情を強く感じました!
主人公たちの掛け合いはとても明るく楽しいですが、
国が滅んで多くの人たちも犠牲になっている辛い状況です。
そもそもの発端であるメートル王国とキーロ王国との
争いのきっかけは何だったろうと悔やまれます。
この世界で起こった様々な過酷な過去が明らかになりますが
主人公を始めとした登場人物たちのすごいところは
憎しみの感情に囚われることなく誰も恨まず
ひた向きに未来のために行動していたことだと思います。
お互いの間に確かに存在している絆を忘れず大切にする、
そんな主人公たちの世界の未来はきっと明るいはずですよね。
☆５！
オレはレント! [ツクールフェス作品プレイ記録]
プレイ時間は8時間ほどでした。
父親を探す元気な少年と記憶を失った不思議な少女の旅の物語。
戦闘無しで物語を楽しむ王道RPGです!
純粋にストーリーを追っていく形のRPGっていうのは
このぐらいまでの長さの作品としては珍しいかもしれません。
個人的には、読むゲームが好きだし、お話を満喫できるので、
こういうRPGがもっと増えてもいいなと思います!
たくさんの国でたくさんの登場人物と出会うけど
登場人物たちは紹介だけじゃなく、身長や誕生日や血液型、
本編クリア後には好きなものに嫌いなものなどを
それぞれ見ることができて、設定のツクり込みに脱帽ですね!
最初は、ボケツッコミの多い掛け合いや、
モブの人たちのネタの宝庫な台詞に軽快な雰囲気印象を受けていたんですが、
旅の中での戦いは過酷な展開で哀しい別れが次々と起こり、
胸が締め付けられることも。
それでも色んな想いを託され、成長もありながら
最後まで明るく進んでいける主人公は本当に強いなぁ。
みんなの力を合わせること、その大事さを改めて感じることができた作品です!
☆５！
10年経っても変わらない [ツクールフェス作品プレイ記録]
プレイ時間は全てのサブイベントも多分見て9時間ほど。
最終レベルは40でした。
シンデレラストーリーを迎える前に国を滅ぼされた主人公の物語。
カラッとした雰囲気の復讐劇RPGです!
RPGとしては王道な感じでした!
中盤までは大体2人で冒険していくのに対して、
エンカウントは3匹以上出てくることが多いので
HPには気を付けて進む必要がありました。
でも仲間が増えてくると、強力な技もあるのでガンガン突き進んでいけます!
特にとある特技が強化可能なんですが、
その気になればラスボスすら一撃で倒せて、
それも何だか主人公らしくてスカッとしちゃったり。
主人公のタリスが、とにかく豪快で男前!
目的は一応復讐なんだけど、陰鬱な雰囲気は無くて、むしろ楽しそうな旅。
仲間達のノリも良いので見ているこちらも、すごく楽しかったです!
再会後の幼なじみ3人が今の立場とか関係無くワイワイしてる様子も好き。
印象に残ったのはグリタナの王様の
「酷いことはするが、非道なことはしない」的な台詞ですね。
自分をしっかり持っている登場人物たちがカッコよかったです!
☆５！
どんなモンスターに育つかはキミ次第! [ツクールフェス作品プレイ記録]
プレイ時間はコンテスト全制覇、
称号全獲得、転生で全ハコモン育成で4時間ほどでした。
箱庭で育てるハコニワモンスター、略してハコモン。
そのマスターを目指す物語。
鍛えて戦わせる育成ゲームです!
一匹のハコモンをコマンドを選んで育てていくシステムです。
コマンドは多いんですが、選びやすくて、説明もとっても見やすい!
ハコモンには寿命があり、それが尽きて
エンディング(実質ゲームオーバー)を迎えるまで好きなだけ育成可能です!
転生で引き継ぎできるものとリセットされるものも、
ちゃんと考えられていて安心して転生を利用できましたね。
休むコマンドを選んでもレベルが上がるのは嬉しいです。
仲間を集められればコンテスト制覇は十分できる難易度でした!
コンテスト挑戦の中で、ちょっとしたストーリーもあり!
コマンドごとに説明をしてくれるキャラがいて、
みんなにサポート、応援、お祝いをしてもらえるのは、
やっぱりやりがいを感じちゃいますね。
特に先輩トレーナーのプリンちゃんが、とってもかわいかったです。
小さなハコニワだけど楽しさが詰まっていて、とっても大満足でした!
☆５！
その一歩に「生」を刻んで [ツクールフェス作品プレイ記録]
(自主コン2021長編部門参加作品)
プレイ時間と主人公の最終レベルはそれぞれ
1が7時間ほどで42、2が5時間ほどで23でした。
世界中の不思議を求めて旅をする男女の物語。
ちょっと変わった関係の二人が活躍するRPGです!
1も2も4つの試練をクリアしていくという流れですが
ゲームシステムはそれぞれで違っています。
1はオーソドックスにダンジョンを進むRPG、
2はイベント戦のみで強化システムが中心です。
どちらもマップ上でボタンを押すことで
進行に応じたチャット(会話)を楽しむことができて
2では見直しも可能になってます。
軽快な会話で世界観を知れるのは良いですね!
物語の中心である二人が訪れた村は
1も2もとっても自然豊かで僕も行ってみたいです。
ステータスのキャラ紹介では「少年」「少女」と
表現されてるんですが二人ともすごく大人です。
考え方とか生き方もそうですし、二人の関係も。
1の二人は少しドライでクールな印象だったんですが
2では村人の男女が話の中心ということもあってか
結構二人の関係性に大きく踏み込んでいる気がしました。
自由に生き、強い好奇心を持って旅をしながら
行く先々で危険とまで言える強さを持つ相手と戦う二人。
その死闘をも楽しむ二人は本当にイキイキとしていて、
その姿が多くの人の中の本能的な欲求を満たしてくれて
人々を惹き付けるのかな、と思いました。
☆５！
楽しみを胸に、「いってらっしゃい」 [ツクールフェス作品プレイ記録]
プレイ時間は8時間ほどで、最終レベルは42でした。
不思議を求め「今」を生きる二人の旅人の冒険の物語。
緊張感のある戦いに楽しみを見出だす二人のRPGです!
各ダンジョンの奥で待つ相手を倒し、
証を集めて最後のボスに会うというシンプルな構成です。
基本的にはエンカウント高め、出てくる魔物多め、
素早さも高め、そしてイベント戦も強めと手こずりやすい難易度でした。
ただ、レベルを上げればこちらも結構強くなるし
各種難易度を緩和するためのあれこれも可能なので
その辺り、自由にRPGを楽しめると言えると思います!
僕の場合は、豊富な武器を買い揃える資金集めで
自ずとレベルも上がった感じだったかな。
見覚えあるギミック(確か過去作品で)を見て
にんまりできたのは、ちょっとした自慢だったりします。
凛とアルのツワモノ感がスゴいです!
毒のある軽口を叩きつつ、カッコいい台詞も
ちょっとエッチな台詞も、さらっと言ってのける!
男女ではあるけど、お互いサバサバした関係で、
だけど信頼もあって、という関係性が複雑で言葉にし辛くもすごくいい雰囲気!
二人旅までの経緯が語られてないのも想像を掻き立てるんですよね。
今回の作品が1つの冒険譚なら
別の場所での冒険も見てみたくなっちゃうな。
☆５！
ほらね、君の勇気に応えてくれた [ツクールフェス作品プレイ記録]
(自主コン2021短編部門参加作品)
プレイ時間は6組すべての一通りのイベントを見て15時間ほどでした。
シリーズの歴代主人公たちから1組を選びますが、
性能は男子女子それぞれで共通で強化値や特技も全員に反映されます。
また、交代も自由なので本当に好きな組を選べます。
強化所とショップ、訓練所が一ヶ所にあるのは便利で
僕は最初に上げるだけ上げてから冒険に出ました。
過去作品で登場した場所のアレンジマップが良いですね。
同じスポットもカップルごとにイベントが用意されていて
そのツクりこみはすごいことになってます。
特にバスケイベントでは選んだ組の男の子が活躍するように
展開が変わっていたのが細かかったな。
歴代の登場人物たちの夢の共演で
エンターテイメントな集大成といった感じです。
僕はどの作品もプレイしていたので
登場人物たちと一緒に思い出を辿ることができました。
戦いでも全く物怖じすることなく立ち向かうみんな。
最愛のパートナーが一緒にいればまさに無敵ですよね。
始まりのきっかけなんて本当にちょっとしたことでも、
ここまで広がることになった「うってつけ」の世界。
勇気を出して一歩でも前に進むことで
全く違う可能性を掴むことができるのは
きっと現実だって同じことなんだと思いました。
☆５！
似た者親子 [ツクールフェス作品プレイ記録]
(自主コン2021極短編部門参加作品)
プレイ時間は5時間ほどでした。
二組のちょっと曖昧な関係の高校生たちの
自分の気持ちを言葉にするまでの物語。
2本立て青春恋愛ノベル作品です!
それぞれのお話は章ごとに区切られていて
マップ上の光を調べることで読み進めていきます。
主人公とヒロインの視点が変わりながらの
文章の読ませ方はやっぱりすごいなぁ。
その場の空気とかがすっと入ってくるんです。
『恋を叶えて』はノベル版ということで
オリジナルの方と比べるとイメージが変わった所もあり
同じなんだけど別の作品という感覚が面白かったです。
晃一くんの名言が無かったのはちょっと残念でしたが
告白はよりストレートになって力強さがあって好きです。
「幼なじみ」に「聖域」にと、どちらも二人だけの
とても心地よい概念ではあるんですけど、
それがある意味で「呪い」になってしまっていた部分が
あったのかもしれないな、なんて思いました。
周りにそれに気が付いて話を聞いてくれて、
そして後押しをしてくれる人たちがいるのも
きっととても幸せなことですよね。
お互いが自分の気持ちに向き合って、ちゃんと伝えられて
その「呪い」が解かれて本当に良かったです。
☆５！
手のひらを通して伝わる気持ち [ツクールフェス作品プレイ記録]
プレイ時間は3時間ほどでした。
夏休み。旧図書館での、二人の男女の高校生の物語。
ひと夏の青春恋愛ノベル作品です!
今回はプロローグとエピローグを含めて15のエピソードを
順に読み進めていく形で読み終わったエピソードも再読が可能です!
作者さんは現在では恋愛ノベル(アドベンチャー)作品の
第一人者としての地位を確立していますが今作品もその実力を遺憾なく発揮!
特に「間」に関しては、並々ならぬこだわりを感じました!
舞台となった「旧図書館」、そして「新図書館」。
二つの施設の象徴としての使い方がうまいです!
一度目と二度目のキスの間が結構短くて、
「ここから三度目まで、どう持っていくのかな?」
というプレイヤーの気持ちの惹き付け方も流石でした。
立水町のDNAは脈々と受け継がれていきそう。
シリーズの相関図が気になるところです!
笹野さんの面目躍如も個人的には見たいかも。
☆５！
